これは、夫が13年前に書いた文章です。
インターネットを検索してたら、偶然見つけてしまって。
こんな時もあったんだな〜、と・・・・・
 
長い文章だし、こんな文章を読んでくれる人は、まずいないと思うけど、
夫に内緒で、サイトに使わしてもらいます。
 
だって、私、とっても切ないから。
 
 

●母の血圧よ下がれ!

 
▼以下引用
 
母が血圧の事で電話して来てたのが約1カ月前。
風をこじらして、めったに行かない病院で診察を受け、
ついでに血圧を計ったら200を超えていたらしい
 
83歳になる今の今まで血圧になど異常をきたした事の無い
母は内心かなりあせったみたい。
 
10数年前に他界した父の高血圧は晩年まで続いたが、
こと母に至っては医者といえば歯医者くらいしか思いつかない
健康体だったからなおさらである。
 
何事にも敏捷に対処する元教員の母はすぐに最新式のオムロン血圧計を購入し、
朝昼晩はもとより、高い数値が出た後は
特にムキになって測定を繰り返していたらしい。
 
とうとう腕に血圧計ダコというか変な内出血の跡が出来てしまい、
僕がちょうど診察室を訪れた時に若い担当医に随分しかられていた。
 
シャブを打ち過ぎて針の跡を隠すヤ印の方のように、
看護婦の介護からひたすら恥ずかしそうに腕を隠す母をみていたら
遠い子供の頃の至福の時が体の奥からよみがえるようで、
これが、切っても切れぬ血の関係と呼ばれる実態なのかと
診察室の黄色いカーテンの後ろで
熱くなりそうな目頭を予期してじっと待っていた。
だがとうとう涙は出なかった。
 
関越高速を練馬から上がって3番目の出口・鶴ヶ島でおりて国道を約30分。
母の所まで往復で約100kmになる。
 
父が死んだ時には49日が終わるまで毎日VWゴルフで往復した。
制限速度を無視した深夜と早朝の関越高速に計4900kmを費やした記憶は
10数年を経た今でも克明な感触として体に残っている。
 
アクセルを踏みつづけながら深夜に何を思い、
早朝に何を聞いたかの明確な記憶はたぶん
今日の僕の大事な何かにきっと正しく反映されていると思う。
きっとそう思う。
 
(じゃあ、具体的に何に反映されているかと探ってみてもなかなか難しいが、
例えばVITAを選んで、スポーツクラブに通って、
こんな日記を書いている行為全体が既にその反映の果てかもしれないと思う。
 
しかし、こんなんじゃ少々情けないか?
実父の死から学んだ過去の尊い教訓もとうに忘れそうで、
血にも肉にもなってなかったらどうしましょう、
と時々我を問いただすように責める夜もあるが。)
 
先日の日曜日には、久々に井上陽水と橘いずみのごちゃまぜテープを
持って母の家に向かった。
 
いつもどおりのコースで関越高速を下りてしばらくして、
橘いずみのほとばしるような「失格」でVITAの狭い車内が一杯になった頃、
突然横断歩道の端から缶ジュースを片手に
ゆっくりと車道に出てきた若い男がいた。
 
あわててハンドルを切ったが間にあわなかった、
不覚だった、なんて事態には幸いならなかったが、
橘いずみの「車にはねられた人を見過ごした事があるかい?」の歌詞が
どうも心に残って落ち着かなかった。
 
若い男はヘッドホンの音に集中している。
何を聞いているか知らないが、両手で激しくビートを刻み早足で
VITAの前を左右に移動して行く。
 
左手の缶ジュースのプルトップからは定期的に中の液体が飛び散っていた。
ときたま、のけぞったりして唇をゆがめたりするものだから
VITAの中からつい苦笑してしまう。
 
しばらくしてそのヘッドホンの男の不自然な動きに気が付いた。
知能に障害があるのだと知ったとたん笑いが消えた。
 
目線が合ったから視線をはずすとそこには彼のお母さんの鋭い目線があった。
彼は30才前後、彼の母は50才を超えている。
 
顔が良く似ている。耳の形もそっくりだった。
彼の後方約5mを保って河原の方角に縦列に歩き去った。
 
僕を直視した彼の母の目は怒っていた。
大昔、重たい僕を背負って病院へと駆けてくれた母の目に似ていた。
 
背中の僕を早く医者に見せたいと深夜の中杉通りを疾走し、
トラックの運転手の罵声をにらみ返した40代の僕の母の目に似ていたのだ。
これも忘れてはならない光景だと思った。
 
母の家からの帰途、同じ道を通り同じ場所を通過する。
数時間前の親子を想い出す。VITAの車内にはまだ橘いずみが歌う。
 
「ひどい仕打ちに泣いたとしても夜はゲラゲラテレビ漬け」だって。
きっと俺の事かもしれない。どうしてなのか、
この日曜日・父の日に数十年振りに母は44才の僕に服を買ってくれた
 
いらないから、と言う僕を強引にVITAの運転席に座らせた。
その日ダイエーの紳士服売場で83才と44才の親子で選んだ紺のシャツを着て、
今、僕はこれを書いている。
 
母 の 血 圧 よ 下 が れ !
 
 
▲以下引用終わり
 
 
このマニュアルは、私の母の血圧には効果が出ました。
 
血圧を数日で下げなければならない緊迫した状況の時は、
病院で処方された降圧剤に頼るしかないと思います。
 
でも、少しでも時間に余裕がある場合は、食事の内容です。
食事ってすごく高血圧には大事なんですね。
食べてはいけない食材。逆に、食べなければいけない食材があるんです。
 
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